現在僕は、新しい「フードフェス」コンテンツの開発を進めている。今までの FDのフードフェスとは若干毛色の違う内容だ。いわゆる「ゼロからイチ」をつくる作業。これは、日々、「心が揺れる」毎日だ。心が折れかけて、折れて、また修復して、前進して、また後退して、そんなことの繰り返し。けれど、僕は「ゼロイチ」のこの過程が好きだ。これは中毒的なものかもしれない。これがあるからこの仕事を続けられている。

 

そんな「ゼロイチ」仕事を進めているのだが、今、あまり僕のフィールドではない「レストラン」のみなさまとコンタクトをとって、お会いしている。僕は「居酒屋」出身で、居酒屋で勉強し、居酒屋の皆様に育てていただいて、今がある。「居酒屋ラバー」である。フードイベントも10年近く前の「街バル」を皮切りに「居酒屋」のためのイベントをやってきた。「居酒屋の客数を増やしたい」という思いが強い。ただ、年も食って、外食業界全体を見渡すと、「居酒屋」業界はなかなか厳しい現状である。これをなんとかするためにも「フードイベント」で居酒屋に貢献したい。が、居酒屋さんは、なかなかハードルが高い。「新しいこと」をやりましょう、ということに対して、慎重だ。そんな慎重なみなさんを説得するために「紹介」を使うこともある。偉い人、影響力のある人、先輩、街の名士、様々なひとの「紹介」を使って、居酒屋さんを説得に行く。しかし、あまり居酒屋さんに「紹介」は通用しない。あくまで自分たちのビジネスにとって有効かどうか?の物差しで判断する。それはビジネスマンとして当然であるが、本当にそのハードルは高い。

 

で、今、レストランのみなさんとコンタクトを取る上で、最初から「紹介」を使っている。僕自身にまったくレストラン人脈がないからだ。ここで驚きがあった。レストランのみなさんは「紹介」をものすごく大事にする。「○○○さんの紹介なので」ということを、みなさんがおっしゃる。前向きに検討してくれる。結構な衝撃を受けている。

 

この違いはなんだろう?

 

居酒屋とレストランの文化の違い?

 

レストラン(特に和食、料亭など)は、もともと「一見さんお断り」という文化が昔からある。今ではずいぶんオープンになっているらしいが。そもそもレストランの経営というのはお客様の「紹介」で成り立っているのだろう。そこで、「上客」が固定化して、紹介が紹介を呼んで、繁盛店となっていく。だから、どんなシーンであれ、「紹介」というものをすごく大事に扱う文化があるのだろうと推測できる。

 

居酒屋は、「紹介」というよりは、立地と業態と販促、で集客してきた、これも「文化」。

 

 

レストランと居酒屋の文化の違いを意外な面で体感している日々である。

 

「紹介」の重みを感じながら「ゼロイチ」を実現しなければという思いが強まる。